投稿日:2007-12-29 Sat
髪の毛を集めている奴がいた。手には、赤ん坊の握り拳ほどの白い石が沢山詰まった袋を持っている。
見ると袋の中の白い石には、長い黒髪が数本絡んでいて、
奴の言うには、これを砂金の如く洗い、髪を集めているのだった。
私は嫌な予感に駆られながらも、
彼と別れ、白い石の山を探した。
石の山へ辿り着くと、
私の胸は、中に鉛を抱えていた。
と、その時、足下でぐにゃりとした感触があった。
目線を落とすと
石の合間からは
黒っぽい服を着た人間の手足。
私は駅のあった方向へと振り返った。
駅前には
ちょうど通勤通学の人だかりが出来ている。
「警察を呼んで!警察を呼んで!」
私はともすれば脱力しそうになる全身に力を込め
声を振り絞って、叫び続けた。
駅舎の上の方から
10人近くの警察官が走ってきた。
石の山の側にも警官はいたらしく
私の声を聞きつけて集まってきたのだろう沢山の警察官が、
やがてテープを張り、
そこは立ち入り禁止となってしまった。


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