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shio

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良く晴れた風のない夏の日。
住宅街にある公園の日溜まり。
幼児服を着た1,2才ぐらいの子供を連れた若い男女がいた。
子供はようやく1,2歩歩けるようになったらしく、
ふらふらと立っているのか歩いているのか、よろけているのかも分からない足取りで、
それでも、生きていることが何よりの喜びであると言いたげに、屈託なく笑っていた。
その隣りで母親も笑い、そして父親もまた誇らしげに笑う。
ちいさな腕をぶんぶん振りながら、幼児はなお満面の笑みを放つ。
家族にとって最高に幸せなひとときだ。

その幼児の足の下…
彼女の柔らかな足の下には、
踏みにじられて、今正に仲間の前で息を引き取らんとする蟻がいた。
食料を運んでいる最中の事だった。
この役目に選ばれて、まだ3日と経っていない。
瀕死の重傷をおいながらも、
大切な食料を最後まで巣へ運ぼうと、
彼は懸命に起き上がろうと試みる。
仲間はそれを手伝おうとするが、
いよいよもう見込みのないことを知り、
再び自分たちの仕事へ戻ろうとしたその時、
皆の耳に巨大な虫の羽音が届いた。

ぶーーーーーん……
空を見上げると、光る大きな虫。
虫の腹が皆の目にもよく見えた。
その光る虫が卵を生み落とす。

辺りは一瞬にして閃光に包まれてゆく。
そして世界は一変。

血と火と苦しみと恐怖の狂瀾
灰になったものの側で、
泣く間もなく、
命が死と背中合わせになってゆく。

泣き叫ぶ老若男女。
犬も猫も人も何もかもが水を求めて、
助けを求めている。


空の彼方、雲に隠れて
虫は、今も音を立てながら跳び続けている。




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夢路(short-short) | 23:52:03 | Trackback(0) | Comments(0)
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