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投稿日:2008-01-28 Mon
『ヒトミ…ヒトミっ……ヒトミっ!…』まただ、また21:46
この時間になると携帯が鳴って、
そしてお姉ちゃんの声が聞こえてくる。
「お姉ちゃんっ、変なイタズラするのもう止めてよ!」
そう怒鳴ったこともあった。
でも違うらしい。
それにしても何だって毎日この時間になると掛かってくるのか、
しかも内容まで一緒だ。
大好きな歌手の着うたフルで、ケータイが鳴る。
表示を確認すると、
やはり21:46
「もしもし…」
『ヒトミ?……ヒトミ、ヒトミっ……ヒトミっ!…』
お姉ちゃんに何かあるのかな……。
もしかその時間にお姉ちゃんに何かが起こったりしたら、たいへんだ。
注意するように言わなくちゃ。
でも…私に何かが起こるの……?
怖いよ……。
「母さん、母さん…大丈夫?」
「ああマナミっ……」
ベッドで泣き崩れる母を長女のマナミが抱きしめている。
「ヒトミが…ヒトミがっ……」
「うん…うん……ね、母さん…分かるから……分かるよ…でも母さんが倒れちゃったりしたら
ヒトミも悲しむよ……」
「ヒトミがぁー…マナミ、マナミ…ヒトミがぁー……」
あれからもう3ヶ月も経つというのに、母は次女ヒトミの死を受け入れられずにいる。
薬剤の力を借りても、眠りが浅くなると飛び起きて、
泣き叫び出すのだ。
塾帰り、駅前の交差点で赤信号であるのに
携帯に気を取られて、飛び出してしまったヒトミ。
ほぼ即死の状態であった。
携帯でマナミと話している最中の出来事である。
「あ、まただ……またお姉ちゃんからだ……」
『ヒトミ?……ヒトミ、ヒトミっ……ヒトミっ!』
「もうヤダヨ……なんで毎日鳴るのっ……もう止めてよ……」
今もヒトミは、塾から家へ帰ろうとしている。




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(U・x・U)ゆう♂さん、ドモです。
んー…たしか私のコメントは消えていたような…???
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コメントありがとうございます☆
最近コメントを書いてくれる人増えてコメント返すの遅くなりました・・・
すいません!!
ってか、怖いーーーーー!!!
でも怖い話キライじゃないですwww
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すいません!!
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