投稿日:2008-02-15 Fri
僕が向き直ると、井本は身体のコリを解すようにしながら、立ち上がった。「大丈夫? 井本って寝起き悪かったんだな」
「ん…ああ」
(え…?)
僕はクマこそが井本でないことを知った。
「誰?」
するとクマは
「何言ってんだよ田中、今度はお前が寝ぼけたか?」
「ふざけるなよ、お前…誰?」
「井本だよ…」
「なら、頭取ってみろよ」
「ああ」
クマは頭を外した。
クマの言うように、やはり間違いなく井本だった。井本の顔だ。
「ほら時間ないんだろ、行くぞ」
井本が話す。
けれど…
「井本じゃない!」
「そうだよ、だから俺はこっちだって」
(え?)
忘れていた……剥製のイタチのことを。
「井本…?」
「だからさっきから俺だって言ってるじゃん」
「え…こっち(井本の顔をした方)が井本じゃなくって、こっち(イタチの剥製)が井本?」
「そーだよ」
イタチの剥製は言う。
「じゃあ俺は誰だっていうんだよ」
井本の顔をしたクマがいう。
「井本…?」
「ちがーう、俺はこっちッ」
イタチの剥製が叫ぶ。
僕は正直どちらもが気持ち悪い。
どちらとも一緒にいたくない。
だからつい言ってしまった。
「どっちもいやだ…」
するとふたりほぼ同時に叫んだ。
「なに馬鹿言ってるんだよ」
「馬鹿ってなんだよ…クマの着ぐるみとイタチの剥製って…気持ち悪すぎだろ…」
「おい、おれは着ぐるみじゃないぞ、頭外してるだろ」
「だけど…着ぐるみきてる間におかしくなったんじゃないか…」
僕はもう半ベソ気味だ。
「ほ〜ら判ってるじゃないか。だから途中から俺じゃなくなってるんだって」
「でも…、だったら……なんで、どうして?」
「知るかよ…。俺だって教えて欲しいよ。寝てたら、いつの間にかこうなってたんだ」
「田中、早く行くぞ…そんな誰かが仕掛けたイタチの剥製と話してたら、お前アブナイ奴と間違われるぞ」
「やっぱり仕掛け?」
「当たり前だろ…」
「ま、待て田中…じゃあ、じゃあ今の井本見て変だと思ったのは何故なんだ…よく考えろ、
違うって思ってんだろ?」
「そうだった…」
思わず洗脳されそうになった。アブナイアブナイ…。
「剥製は仕掛けなんだって。だってそうだろ、そう考えた方が常識的ってもんじゃないのか?」
クマが言う。
「うん…でも……」
僕は疑いの目でクマを見つつ、やはりイタチも気になる。
「そんなに疑うんなら、只の剥製なんだから分解でも何でもしてみろよ」
クマが言うまでもなく、僕は剥製の中身に興味があった。
否、綿とか何とかの中身じゃなく……。
僕がイタチを持ち上げると
「や、止めろよ…田中ッ早まるな…俺がどうなっても…お前構わないのか…」
「だって…剥製だもん……」
「剥製でも何でも俺が入ってるっつってんだろ」
「だって…」
「いいか、良く聞け田中……もしかお前が剥製を解体してだな、その結果俺が消滅したら
これからお前は誰に庇って貰うんだ?
イジメが無くなったとは思うなよ……今だって俺が目を光らせているから…」
「…………解ってるよ………そんなこと、言われなくたって解ってるよっ」
つづく


(U・x・U)唯華さん、ドモです。
すーーーっごく嬉しいです。書く勇気を頂きました。
どうもありがとうございます^^
すーーーっごく嬉しいです。書く勇気を頂きました。
どうもありがとうございます^^
気になる・・・・、すっごく気になる><;
なんでここで「つづく」なんですかぁ・・・・・;;
4話もでてるからてっきり全部UPされてるのかと・・・・_| ̄|○
お早い更新を待っております;;w
あ、いつもご訪問ありがとうございます♪
またよろしくおねがいしますね^^
なんでここで「つづく」なんですかぁ・・・・・;;
4話もでてるからてっきり全部UPされてるのかと・・・・_| ̄|○
お早い更新を待っております;;w
あ、いつもご訪問ありがとうございます♪
またよろしくおねがいしますね^^
(U・x・U)星新一、いいですよね。今も時々読みます。
それにしてもホーーーントにaiko一色なブログ!恐れ入りました(笑)
いつか私も大好きなもの一色なブログをもちたいです。
ご訪問ありがとうございました。
それにしてもホーーーントにaiko一色なブログ!恐れ入りました(笑)
いつか私も大好きなもの一色なブログをもちたいです。
ご訪問ありがとうございました。
ショート・ショートというと、星新一とか阿刀田高が好きです。
よく読みました。
記事にコメントいただき、ありがとうございました。
aiko狂のアホおやじでしょ。
では、またヨロシク(^o^)丿
よく読みました。
記事にコメントいただき、ありがとうございました。
aiko狂のアホおやじでしょ。
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