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文化祭 6
校舎の外へ飛び出し、僕はイタチを抱え川の土手までやってきた。
ここなら姿勢を低くしていれば死角になるし、人も滅多に通らない。
僕はイタチの剥製を傍らに置くと、空を見上げて寝っ転がった。
「井本…何処か痛い所ない?」
「ん、ないよ」
それにしても大変なことになってしまった。
どうやったら井本を元に戻せるのか、僕には見当もつかない。
だいたい今日これからどうしよう……。
僕は剥製のイタチをそっと見た。
埃をかぶって古ぼけたイタチ。
当然だが生前の精悍さはそこになく、前脚を片方だけ上げたポーズが、妙な味を出していた。
『俺がいなくなったら、誰がお前をかばうんだよ…』
井本はあんな風に言っていたけど、寧ろ今の井本を守ってやれるの僕だけだろう。
本当にどうしよう……。

聞こえてくるのは川の水音、そして時折遠くの方で響く乾いた車の音だけ。
独りになりたい時によく来ているこの場所は、今日も僕を優しく迎えた。
考えたらみたら井本を連れてきたのだって初めてだった。
だってココは僕だけの涙置き場だったから。

「田中ぁ、さっき女子にカワイイって言われたの、あれイジメじゃないって解ったろ?」
井本が、こんな時に自分のことではなく僕のことを言い出したのには驚いた。
しかもいつになく真剣な声だったので、
僕は先程の光景を真剣に、落ち着いて思い出してみることにした。
あそこにいたのは、たしか同じ学年の女子だった。
僕が振り返った時の彼女たちの表情やしぐさはどうだったろうか。
……意地悪そうには見えなかったかも…。
……どちらかというと、いつも井本に向けられているリアクションに近かった?
いやいや、そんなことあるはずがない!

けれど思い出してゆくうちに、またふわふわした気分が僕を包む。





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文化祭 | 22:22:22 | Trackback(0) | Comments(0)
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