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shio

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お山のむこう 第二話
村に住んでいるのは、みんなが親戚だ。
けれど父さんが帰ってこなくなってからは、
誰も母さんとは仲良くしてくれない。

正太は迷った。
それでも母さんの為なんだ。
一番近い三郎さんの家へ勇気を出して行った。
「母さんが変なんだっ…おばさん助けてっ!」
「ミツさんがどうしたって?」
「僕たちに唄を歌っているうちに、急に寝ちゃったんだ。
夕方頭が痛いって言ってた。今はイビキかいてる…」
「………」
横で聞いていたおじさんが、おばさんに向かって首を横に振った。
「正ちゃん、お母さん疲れてただ眠ってるだけじゃないのかい?」
「違う…坂下のおばさんが言ってたのと同じだよ、
ヨネさんの所のおじいちゃんが死んだ時と同じなんだ」
するとおばさんは、大仰なため息をついた。
「そうだとして…私たちに何が出来るね…医者じゃあないんだ。
だいたいお医者にかかるようなお金が何処にあるんだい。
可哀想だとも思うけど…
正ちゃん、早く家に帰って最後まで母さんの側にいてあげな」
正太には分かった。
おばさんは、母さんを諦めろと言っている。
嫌だ、母さんは死なない。
おじさんやおばさんよりもうんと若いんだし、
僕もちぃもまだ子供なんだ。
親は子供が大きくなるまで死なない…!

正太の目には涙が浮かんだ。
目の前にいる大人に縋り付きたい。
縋って、この不安を泣いて晴らしたかった。
頼る人がいないという、初めて味わう恐ろしさに、
正太の胸が軋んだ。
僕が何とかしなきゃ、僕が母さんを助けるんだ!
正太はおばさんを睨み付けると、
全力疾走で自分の家へと引き返した。




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お山のむこう(全8話) | 22:07:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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