FC2ブログ
 
■告知板
■プロフィール

shio

私の名はshio
社会人、
ペット:チワワ、スコティッシュ
趣味:事典集め
×お酒 ×タバコ ○甘い物
料理は下手の横好きです。

■ランキング参加中

にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ


クリックしてくださって、
本当にありがとうございます。
心の支えになっております。

■リンク
■最近の記事
■カテゴリ
■月別アーカイブ
■RSSフィード
■ブログ内検索

■FC2カウンター

■FC2カウンター

現在の閲覧者数:

■QRコード

QRコード

■(U・x・U)友達~♪
■(U・x・U)めーる

メールはこちら>>

*上(別窓)のメールフォームが表示・動作しない場合はこちら

■フリーエリア

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
お山のむこう 第三話
「ちぃ、母さんは?」
「寝てるよ」
「……ちぃ、今から母さんと留守番出来るか?」
「兄ちゃん、どっか行くの?」
「山の下にあるお医者の所へ行ってみる」
「母さん、病気?」
「うん。だから兄ちゃん急いでお医者を呼んでくるよ」

千里は父さんが帰ってこないことを思う。
もしもこのまま、兄ちゃんまで帰ってこなかったら
どうなってしまうのか。
幼心に不安が募った。
「ちぃも兄ちゃんと一緒に行く」
「ちぃ…山の下までは遠いし、とっても急いでるんだ。
だからちぃは母さんに付いてろ。
母さん1人にしたら、可哀想だろ?」
「やだ、ちぃも行く」

夜のお山は暗かった。
お医者のいる山の麓は、正太たちのいる村の反対側だ。
まずは登って、それから降りる。
「兄ちゃん、ちぃ眠い…」
案の定、妹が音を上げてしまった。
だがあのまま家に置いてくる訳にも行かなかった。
母さんはたぶんあのまま目覚めることはないだろう。
本当は正太にも分かっていた。
けれど助かって欲しいと、僕らの為に生きて欲しいと
祈っているのだった。
もしもあの場にちぃを独り残してきて、
母さんが途中で息を引き取ってしまったら、
ちぃは自分を探して家を飛び出てしまうかも知れなかった。
「ちぃ、もう少ししたら頂上だから。そこまで頑張ろうな」
「ん」
草鞋ひとつで足先は冷え切っていた。
加えて山を登り切るのは、ふたりとも初めて。
正太とて不安で胸は張り裂けそうだった。




にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ






スポンサーサイト


お山のむこう(全8話) | 22:10:00 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。